2月の中旬から終わりまでの2週間、真冬の知床半島 羅臼町に滞在していた。 以前もお世話になった羅臼町役場さんからの依頼で、動画や写真を撮影していた。

冬の羅臼町は九州に住む自分にとって「異世界」だった。根室中標津空港(日本最東端の小さな空港)に降りた瞬間から、そこには別世界の風景が広がっていた。

撮影した映像は、3月中、休みを返上して毎日のように自宅の書斎で編集し、無事3月末に公開できた。

企画や準備から考えれば、かなり長期間、この動画に取り組んでいた。その時は目の前のことだけで精一杯だったけど、振り返ればどの工程もやり甲斐のある時間だったなぁと思う。

こちらの意向を優先し、信頼して企画から撮影・編集を任せてくれた役場の方に対しては、感謝の気持ちが尽きない。

長期間、真冬の羅臼町に滞在し、撮影に没頭できたことは、価値観が変わるような経験となった。また必ず冬の北海道に、そして知床半島に行こう、と思っている。

そんな数ヶ月間がひと段落し、4月に入って久しぶりにまとまった休日をとる。早寝早起きの生活に戻し、早朝にコーヒーを淹れ、読書を再開する。ランニングをして、お世話になっている整体に通い、時々妻と近所のパン屋で昼食をとる。ようやく普段通りの生活が戻ってきた。

桜が咲き、散り始め、子供達は進級し、また少し身体が大きくなった。いつものランニングコースに出掛けると、河原につくしや菜の花が咲いている。

気持ちの良い季節になった。新しい生活がゆっくり動き始めている。

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