2月18日に公開したモリノネチャンネルの動画、「コーヒーとカメラと散策 – 修験道を歩く」の撮影地について紹介します。
今回の記事は、この動画のために音楽を作ってくれた音楽家の古賀小由実さんが執筆してくれました(ありがとうございます!)。
作曲のために現地の下見までしてくれた古賀さん。この場所がとても気に入ったそうで、進んで紹介記事を書きたいと言ってくれました。
ここからは古賀小由実さんの書いた記事です。
桧原山 正平寺の修験道
みなさんこんにちは。音楽家の古賀小由実です。本日、モリノネチャンネルとSIGMAさんとのコラボ動画が公開されました。
今回のロケ地は大分県中津市にある「桧原山(ひばるざん)正平寺」。1200年の歴史あるお寺と修験道です。
修験とは、山へ籠もって厳しい修行を行うことで悟りを得ることを目的とした、日本古来の山岳信仰です。その道の人を「修験者」または「山伏」とも言います。
修験道入り口は、正平寺の本堂の後ろにあります。
標高735m。とても静かで、鳥の声と風に揺れる木々のざわめきだけが聞こえる、清々しい道。
その昔、修験者たちが修行した奇窟景勝という巨石たちをくぐり抜けながら登っていきます。
それぞれの岩には押分岩、針の耳、左京の橋、行者岩、こうもり岩など、名前がついています。
特に動画にもある「針の耳」のそばには「邪(よこしま)な心で通るべからず」と立て札もあり、山の神様に見透かされているようで、どきりとしました。
岩を潜り抜けるときには、岩壁に周囲の音が阻まれて、ふっと無音となる瞬間も。その時間は周囲の自然たちと溶け合いながらも、精神は内へ内へと向かっていく、瞑想のような感覚も味わえました。
一時間ほど登っていくと、石の祠のある山頂へ到着します。
祠に手を合わせ、向かい合って右側を見ると広がる街並みと海が見えました。
澄んだ空気を目一杯吸い込み、風の音を聞きながら、しばし、ぼーっと。
帰りは別のルートがあります。帰りにも「行者岩」「弁天岩」などの巨石スポットが楽しめます。
周回には、1時間半〜2時間ほど。途中、細い道や岩場の急坂もあるので足元の悪い日には注意が必要ですが、とてもおすすめです。ぜひ行ってみてくださいね。
– 参考 –
中津耶馬溪観光協会: https://nakatsuyaba.com/?introduce=shoheiji
平正寺HP: http://hibarusan.com/
執筆:古賀小由実
今回紹介した桧原山の散策風景をYouTubeで公開しています。
古賀小由実さんが桧原山を実際に歩き、現地で感じたままに作り上げた楽曲は本当に素晴らしいです。ぜひ音楽にも注目して視聴してみてください!