Zマウントってどんなの?ニコンのミラーレスカメラのマウントとは

zマウント

2018年 9月下旬頃に発売を予定している、ニコンのフルサイズミラーレスカメラ、Z6、そして Z7。
この、全く新しいミラーレスカメラの登場に伴い、新たに発表されたのが「Zマウント」と呼ばれる、これまでに無いレンズマウントです。

他社のミラーレスカメラと比較してもマウント口径が大きく、自由度の高いレンズ設計ができると期待されています。
一方で、2018年9月現在、発売が予定されているレンズのラインナップはまだまだ少ないのが実際のところ。

気になるのは、今後のレンズの発売予定。そして、これまでニコンのカメラで使えていたレンズ(Fマウントレンズ)は使えるのか?
Zマウントのカメラを購入して、後悔しないか?ということではないでしょうか。

ニコンのカメラはフィルム時代から4台購入し、今はソニーのフルサイズ・ミラーレスを使っている筆者が、詳しく調べてみました。

Zマウントとは?

Zマウント

写真:Nikon Z7

Zマウントは、ニコンの新しいミラーレスカメラのために開発されたマウント。フルサイズフォーマット(ニコンFXフォーマット)に対応しています。

ニコンの一眼レフカメラ、デジタル一眼レフカメラと言えば、1950年代に開発された「Fマウント」が現在の主流です。
Fマウントレンズのラインナップは、Nikon純正のレンズで、現在発売されているだけでも 80本以上(マニュアル、DXフォーマットレンズ含む)もあります。
これに、サードパーティー製のレンズを加えると、さらに膨大なレンズがラインナップされます。

Fマウントのリリースから一貫して、様々な規格変更やデジタル化に伴う技術的な限界を乗り切り、一貫してマウントの規格を変更しなかったニコン。
今回発表された「Zマウント」。1950年代から、Fマウントを中心に展開してきたニコンの歴史上、大きな転換点と言って間違いないでしょう。

残念ながら、従来のFマウント用レンズは、Zマウントのカメラには取り付けできません。
ただし、後述するように、Fマウント用の純正アダプターが発売されています。

マウント径とフランジバック

今回開発されたZマウントの口径は、55mm。
一般的には、マウントの口径が大きいほど、レンズ開発の自由度は高くなると言われています。新しいZマウントの口径は、他社製のマウント径と比較しても口径が大きく、今後のレンズ開発に期待が高まっています。

写真:Nikon Z7

反面、口径が大きくなると、それに伴ってボディサイズも大きくする必要があります。ミラーレスカメラ最大のメリットでもある「小型化」ができなくなるデメリットもあるのです。

ニコンのオフィシャルページでも説明されている通り、今回のZマウントの開発は、可能な限りマウントの口径を大きくしつつ、ボディの小型化に配慮し、55mmというギリギリのサイズを実現しています。
マウント径だけでなく、フランジバック(レンズの端からセンサーまでの距離)は16mmと、これも既存のメーカーと比較して最も短いことがわかります。

フルサイズフォーマットのミラーレスカメラとして、現在独走を続けるソニーの α(アルファ)シリーズ。ここで採用されている「Eマウント」の口径は、46mmです。ニコンのZマウントの方が、かなり大きく設計されていることが分かります。

主要なカメラメーカーのフォーマットと、口径・フランジバックの違いを、以下の表にまとめてみましょう。

【主要なマウントと口径・フランジバック一覧表】
※口径の大きい順に並び替え

マウント 口径 フランジバック
ニコン Z 55mm 16mm
キヤノンEF 54mm 44mm
ソニーA(ミノルタα) 50mm 44.5mm
キヤノンEF M 47mm 18mm
ソニーE 46mm 18mm
ペンタックスK 45mm 45.5mm
ニコンF 44mm 46.5mm
マイクロフォーサーズ 40mm 20mm
ニコン1 36mm 17mm

こうして比べてみると、ニコンのZ マウントが群を抜いて大きく設計されていることが分かります。

Zマウント対応レンズの発売状況

現在のカメラ業界は、ミラーレスカメラが主流になりつつあります。
Zマウントが今後のニコンのカメラシステムの中で、Fマウントに変わる次世代のスタンダードになることは明らか。

しかし、現状を見ると、Zマウントに対応したレンズで発売予定時期が発表されているのは、わずか3本のみ。まだまだラインナップが出揃っているとは言えない状況です。

nikkor zマウントレンズ

写真:ニコン 報道資料

現在、Zマウントで発売が予定されている Zマウント用レンズ

  • NIKKOR Z 24-70mm f/4 S 2018年9月下旬発売予定
  • NIKKOR Z 35mm f/1.8 S 2018年9月下旬発売予定
  • NIKKOR Z 50mm f/1.8 S 2018年10月下旬発売予定

上記とは別に、ニコン史上初となる、開放F値 0.95の、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct も報道資料の中でお目見えされていますが、こちらは発売日は未定。

NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

写真:ニコン 報道資料

ニコンの将来を背負って立つ、Zマウント。今後の発売予定はどのようになっているのでしょうか?

2019年以降、発売予定時期が決まっているZマウントレンズ製品はありませんが、大まかな発売予定サイクル(ロードマップ)が、ニコンの報道向け資料で発表されています。

Nikkor Zレンズ 発売予定

写真:ニコン 報道資料

Fマウントレンズとの互換性は?

先に書いた通り、 Zマウントのカメラに、Fマウントのレンズは取り付けできません。もちろん、以前発売された Nikon1 とも口径が全く異なり、こちらも取り付けは不可能です。

Fマウント用の純正アダプターがある

しかし、それでは既存のニコン愛好者は困ります。当然それを見越して、Fマウントのレンズを、Zマウントのカメラで使うための純正アダプター、マウントアダプター「FTZ」が用意されています。
こちらも、Z7、Z6と時期を合わせて発売される予定です。

FTZ

この、ニコン純正のマウントアダプターを用いれば、AI NIKKOR以降に発売されたFマウントレンズを取り付けると、露出制御、オートフォーカスの機能などがそのまま使用可能です。

価格は 39,420円(希望小売価格)。しばらくは、このマウントアダプターで既存のFマウントレンズを併用するのが現実的そうです。

Zマウントの将来性は有望!

今回紹介した、ニコンの新しいミラーレスカメラ用 マウント、Zマウント。まだまだ発売されているレンズが少ないものの、今後のニコンが最も注力してレンズ開発を行うことは間違いはありません。

口径55mmと、フランジバック16mmに秘められたポテンシャルに、期待は膨らみます。現状、フルサイズフォーマットのミラーレスカメラを選ぶなら、やはりレンズの数が多いソニーのαシリーズ(Eマウント)が魅力的。
しかし、Zマウントの将来的な展開に期待せずにはいられません。

Zマウント用レンズのラインナップが出揃うまで、これまで「ニコン党」だったカメラユーザーは、悩ましい状況が続きそうです。今後のZマウントのレンズ開発には、大いに期待したいところですね。

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