ミラーレス一眼 初心者の方へ – まずは安いカメラからおすすめする理由

ミラーレスカメラ

ミラーレス一眼、または一眼レフカメラを購入したいという人は、これまで周りにたくさんいました。
偏った意見ということは承知の上で、最初から最新の高価なミラーレス一眼を購入することは、あまりおすすめしません。

最初のうちは1〜2世代前のカメラか、中古のカメラでも十分だと思っています。これには理由があります。
これまでいろんな方の撮った写真を見てきましたが、高いカメラで撮った写真よりも、安価なカメラで撮った写真の方が心を打つことがたくさんありました。
「これは良い写真だ!」と感動するような写真は、決して本体のスペックや画質で決まるものではありません。

今回の記事は、僕自身のためにも考えを整理しておこうと書いてみました。
これからカメラを購入しようか迷っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

ミラーレス一眼 初心者の方に知って欲しいこと

ミラーレスカメラ sony A7Ⅱ

偉そうなことを書いていますが、僕自身の写真がどうなのかと言われれば自信はありません。ただ、学生の頃から写真館でのアルバイトや、仕事として写真・ビデオの撮影をしていた経験があります。
コマーシャルフォトや写真スタジオ、ライブ撮影などを仕事にしている方と交流する機会にも恵まれました。もう10年以上も前のことですが、そういう場所で経験したことや話したことは、嫌でも身体に染み込んでいます。

そこで知ったことは、技術や経験がない場合、カメラ本体のスペックは大きな差にならないということです。
むしろ、技術や知識がないのなら、高価なカメラの機能は使いこなせません。入門用のカメラやコンデジの方が、難しい設定が不要なぶん綺麗な写真を撮れます。

たくさんの撮影をこなし、勉強していくうちに、やっとカメラを使いこなせるようになり、機能やスペックによる違いが分かってきます。あくまで、ある程度の撮影をこなした後の話です。
毎日膨大な撮影をこなしているカメラマンの先輩が「プロよりもアマチュアの方が高いカメラを買う」と言っていましたが、妙に納得したのを覚えています。カメラ本体よりも、経験やその人の持つ感性。そしてレンズ選びなどが重要だと思います。

ミラーレスカメラはレンズ次第

写真を趣味として始めるのなら、まずはカメラ本体の価格を抑え、その分たくさんの写真集や写真展を見る。撮影経験を増やすことに時間を費やすことの方が大切、と本当に思います。短期間で写真を学びたいのなら、カメラマンの手伝いをするのも良いと思います。

新しい機材が出るたびについつい気になってしまいますが、自戒を込めて、本当に撮りたい物はなにか?今ある物や、1、2世代前のカメラでもイメージするような写真が撮れるのではないか?
他に勉強すべきことがあるのではないか?と、自分自身に問いかけることが重要ではないかと思います。

これからカメラを購入しようとしている方に向けて、経験から分かったことをまとめてみます。

練習を兼ねて、まずは安いカメラから

sony A7

ここ最近、新しいミラーレス一眼が次々と発売されています。僕も見ていてワクワクしますし、手にしてみたいなと思います。
しかし、初めて購入する方に最新の高価なカメラを勧めるかと言われれば、よほどお金に余裕のある方は別として、おすすめはしないです。
カメラ本体の価格を抑え、その分を写真展や写真集、レンズの購入に使った方が良いと思うからです。

そして、それ以上に自分が撮りたいものは何かを考え、何度も撮影に足を運ぶことが重要だと思います。今思うと、学生の頃に出会ったカメラマンの方達や、専門学校で講師をしていた先生も同じことを言っていました。

カメラ本体はすぐに古くなる

sony A7

最新のカメラを買っても、2〜3年もすれば後継となる新しい機種が発売されます。画質や機能も、新しい製品が発売される度に向上するのできりがありません。結局、必ず買い替えが必要になる時が来ます。

しばらく写真を撮り続けていれば、本当に自分にとって必要な機能が何か分かってきます。結局、カメラを買い直す必要が出てきます。その時まで、無理に高価なカメラを購入する必要はないと思います。

長く続ける人はごくわずか

それなら、最初から一番良いカメラを買っておけば良いのでは?と思うかもしれません。それも一理あります。しかし、手放しに賛成できない理由もあります。

少し嫌な言い方ですが、これまでたくさんの人にカメラの購入を相談され、実際に購入するのを見てきました。その中で、今でも写真に情熱を持って撮り続けている人はほとんどいません。
ほとんどの人が、数年も待たずに写真に対する興味を失ってしまいます(飽きてしまいます)。または、カメラを購入したことに満足して、ほとんど使わなくなってしまいます。

たくさんあり過ぎる機能を使いこなせない、使い方を覚えられないという人もいます。変わった撮り方がしたいけど、レンズを購入する余裕がない、という人もいます。

カメラを持っているだけで満足、という方の場合、それはそれで大きな楽しみだと思います。それはそれで良いことだと思います。
しかし、使いこなせなくて困っている人や、飽きてしまったという人には、素直に勿体無いと思います。写真の撮影は本当に楽しいからです。

上手くなるために必要なのは撮影経験

ミラーレスカメラとレンズ

繰り返しになってしまいますが、写真が上手くなるためには撮りたいものを何度も何度も実際に撮影して、研究することに尽きます。データの扱い方、写真の補正についても知る必要が出てきます。
撮りたいものが無ければ、カメラを持っていても上達は見込めません。毎日でも撮りたいものがあれば最高です。上達するほど、写真を撮ることが楽しくなっていきます。

カメラ本体よりもレンズ

ミラーレスカメラとレンズ

次に重要なのが、レンズです。撮りたい写真を撮るためのレンズの選び方が分からなければ、どうしてもそれなりの写真しか撮れません。

ある程度経験を重ねている方なら、カメラ本体よりもレンズと感性が重要だという意見に納得してもらえると思います。はじめのうちは、本体にかけるお金を抑えてでも、レンズを複数購入した方が良いと思います。
レンズは、カメラ本体を買い換えても使い続けることができるため、それだけで資産になります。

初めてのミラーレス一眼の選び方

では、カメラ本体はどんな物でも良いのか?と聞かれると、やはり基本的な機能は備わっていた方が良いです。本格的に趣味として始めたいのなら、 やはりレンズが交換できるタイプです。
シャッタースピードや絞りを手動で変えられる(マニュアル撮影)機能も必要です。しかし、これらの機能は、大体のミラーレス一眼に備わっています。

家族やペットの写真、食べ物の写真を撮るのなら、入門用のミラーレス一眼、または一眼レフで充分。
写真コンテストなどを見据えているのなら、入門用よりもハイエンドモデルが良いのは間違いありません。

ただし、最新の機種である必要は全くありません。1〜2世代前の物や、カメラ専門店で中古のカメラを選んでも良いと思います。僕自身、1、2世代前のカメラを購入しています。
最新のカメラを購入しても、2〜3年もすれば必ず新しいモデルが発売されます。よほど古いカメラを選ばない限り、1〜2世代前のカメラでも満足のいく写真が撮れるはずです。

レンズを中心にして選ぶ

始めのうちは、なかなか良いレンズ、自分が使いたいレンズがどれなのかを見分けるのは難しいかもしれません。
それでも、「こんな写真を撮りたい」と思える写真を見つけ、それを撮るために必要なレンズはどれなのかを調べてみることをおすすめします。

結局のところ、どれだけ高いカメラを買ってもレンズがそれなりでは、どうやってもそれなりの写真しか撮れません。カメラを選ぶ時に、カメラ本体ではなく「使いたいレンズがあるかどうかで選ぶ」というのは、僕にとっては基本的な考え方です。

デザインで選ぶ

写真の上達には、たくさん撮ることが必要不可欠だと紹介しました。そのためには、自分が心底気に入ったデザインのカメラを選ぶことも重要です。

学生の頃、バイト代を貯めて初めて購入したカメラは ContaxのRXというカメラでした。新宿のカメラ屋で、何時間もどれにするか悩んでいた時に、店員さんが「最後はデザインで選んだらいいよ」と言ってくれたのを思い出します。
今思えば、あれは正解だったと思います。名門カール・ツァイスの血統を引き継いだContaxの重々しい重量感。自分の感性にぴったり合ったデザインは、カメラを持つ度に心がくすぐられました。

結局、意味もなくカメラを持ち歩き、徐々に写真の沼に引きずり込まれていきました。今でも、当時Contax RXで衝撃を受けたカール・ツァイスのレンズの魅力を引きずっています。無条件でカール・ツァイスのレンズを選択してしまうのです。
未だに、Contaxとカール・ツァイスのデザインを見ると魅力を感じます。

特に写真を始めたばかりの頃、長く撮り続けられるかどうかはカメラのデザインの力に左右されるかもしれません。最後はデザインで選ぶというのは、撮影意欲を維持する上で合理的な判断なのかも。

メーカーの将来性で選ぶ

僕が初めて購入したカメラ Contax RXは、その後、京セラのカメラ事業撤退に伴い幻のブランドになってしまいます。
せっかくたくさんのレンズを購入しても、カメラの販売が終了してしまっては元も子もありません。同じように、せっかく高価なカメラを購入しても、それに見合ったレンズが販売されていなければ意味がありません。

高価なカメラを購入する時には、長い目で考え、レンズや本体が継続して販売されていくのかを考えることも大切です。
特に、最近競争が加熱しているミラーレスカメラ市場は、まだまだ変化の途中。新しく生まれるカメラや規格もあれば、将来的に消えていく規格もあるはずです。

最初から欲張らず、身の丈に合ったものを

長々と書いてしまいましたが、一言でまとめるとこうなります。

何をするにしても、背伸びは禁物。覚悟が決まっているのなら高価なカメラを購入するのもいいかもしれませんが、本当の目的に合った物か一考の余地はあります。

自戒を込めて思うのですが、見栄を張っても良いことはありません。カメラを少しづつ学ぶのなら、始めのうちは入門機や、アマチュア向けカメラでも十分です。それでも、充分過ぎるほどの写真が撮れるのですから。
予算を取っておいて、必要に応じてちょっとづつレンズを吟味してください。写真を撮り続けていれば、時が来れば本当に必要なカメラを購入する時期が来るはずです。

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